[第7回]

60年ぶり、ショウキサマ生まれ変わる・下

(2017年10月20日 掲載)
ショウキサマを解体修理する際に外された木製の男女性器

黒ヘビが飛び出す

 「魂抜き」の儀式の後、2体のショウキサマは解体されることになった。小掛集落でただ1人、ショウキサマ制作の経験がある小玉忠さんが陣頭指揮をとり、約10名の男性によって解体作業が始まった。まず木製の頭部、刀、キセル、そして男女の性器を取り外す。次に全身を覆う杉の葉を取り除くとボロボロの筵(むしろ)に覆われた本体が姿を現した。乳房やへそも編みこんで作られていたのが分かる。筵を取り外すと、茅の束を6本(うち2本が手足に)縄でつなぎ合わせた構造になっていた。

小松 和彦(こまつ・かずひこ)
 1976年、秋田市生まれ。青山学院大学文学部史学科考古学専攻卒。工芸ギャラリー・小松クラフトスペース代表。花柳界や民間信仰を中心に秋田県の郷土史を研究している。著書に『秋田県の遊廓跡を歩く』(渡辺豪との共著、カストリ出版)、『村を守る不思議な神様・永久保存版』(宮原葉月との共著・KADOKAWA)などがある。