第39回さきがけ文学賞
第39回さきがけ文学賞の最高賞となる入選は、在日朝鮮人集落に暮らす少年の一家と叔父との関係を描いた方政雄(パン・ジョンウン)さん(71)=兵庫県伊丹市=の「草むらの小屋」、入選に次ぐ選奨は深尾澄子さん(80)=本名・松田祥子、兵庫県川西市=の「やっさん」に決まった。作家・文芸評論家の高橋千劔破(ちはや)さん(埼玉県出身)、作家の諸田玲子さん(静岡県出身)の2人が、東京・銀座で最終選考に残った5編を審査した。直木賞作家の西木正明さん(仙北市出身)は体調が優れず欠席した。
- 入選
- 正賞・ブロンズ像 副賞・50万円、ANA航空券
方政雄(パン・ジョンウン)さん「草むらの小屋」
71歳 兵庫県伊丹市
- 選奨
- 賞金5万円、ANA航空券
深尾澄子(ふかお・すみこ)さん「やっさん」
80歳 兵庫県川西市
- [入選]方政雄さん「草むらの小屋」 在日の悲喜、普遍的に2022年11月3日
- [選奨]深尾澄子さん「やっさん」 名もなき人の物語を2022年11月3日
- 選考経過2022年11月3日
- 講評と最終候補作品2022年11月3日