米自動車スト、収拾見えず 交渉進展なく拡大へ

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デモ行進する米フォード・モーターの組合員=21日、米シカゴ(ロイター=共同)
デモ行進する米フォード・モーターの組合員=21日、米シカゴ(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】全米自動車労働組合(UAW)は29日、労使交渉に進展がないとして米ゼネラル・モーターズ(GM)など自動車大手3社のうち2社へのストライキを拡大する方針を決めた。大手3社の一部工場で始まったストは22日にも対象を広げていた。一斉ストライキに踏み切ってから2週間。交渉は難航し収拾の糸口は見えないでいる。

 3社はほかに米フォード・モーター、旧米クライスラーを傘下に持つ欧州ステランティス。米国の自動車産業を支えてきた「ビッグスリー」と呼ばれる。29日はGMとフォードに対するスト対象拡大を決めた。

 UAWは4年に1度、企業側と労働協約の改定交渉に臨んでおり、今回の改定では4年間で賃金を40%引き上げることや給与体系の格差の撤廃など大幅な待遇改善を要求。企業側も歩み寄りを見せたが、14日深夜の期限までに折り合えず、15日に初の3社同時ストに突入した。

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