遠藤健慎「嫌な部分突きつけられてへこんだ」 恋愛映画「こん、こん。」主演 

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「撮影中は長崎県の風景に力をもらった。第2のふるさとのような場所になった」と話す遠藤健慎
「撮影中は長崎県の風景に力をもらった。第2のふるさとのような場所になった」と話す遠藤健慎

 俳優の遠藤健慎が、長崎県を舞台に大学生の切ない恋を描いた映画「こん、こん。」(29日から順次公開)で主演を務めた。遠藤自身に当て書きされたという主人公を演じる中で「自分を深く見つめ直すことができた。俳優としても、人としても、大きく成長する機会を頂いた」と感謝した。

 遠藤が演じたのは、何事にも熱くなれず、平凡な大学生活を送る堀内賢星。「自分に自信がない、受け身、流されやすい。隠してきたつもりだった自分の嫌な部分を突き付けられて、正直へこんだ」と明かす。

 役作りは、そんな「嫌な自分」から目を背けて小手先の演技でごまかしたい、という気持ちとの闘いだった。「ありのままの僕で現場に立つために、自分を飾っている部分を見つけて引き算していく時間が本当にしんどかった」と心境を語る。

 波風とは無縁だった賢星の心を激しく揺さぶったのが、同じ大学に通う七瀬宇海(塩田みう)との出会いだ。やがて2人は恋に落ちるが、初めて味わう執着心を持て余した賢星が宇海を深く傷つけてしまう。遠藤は「救いのない結末はつらいけど、一緒に痛みをかみしめてほしい」と話した。

 映画やドラマに出演が相次ぐ22歳。映画「日本で一番悪い奴ら」や韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」などのダークな主人公が活躍する作品に憧れているという。「ヤクザやマフィアの役は一度やってみたい。目指すは『黒が似合う男』です」

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