NHK理事、予算問題謝罪 「内部手続き不適切」

 NHKがインターネット配信できる番組の範囲を定める実施基準で認められていない費用約9億円を2023年度予算に盛り込んでいた問題で、NHKの根本拓也理事は7日、総務省の有識者会議に出席し「一連の内部手続きは不適切だったと認識している。大変申し訳ない」と謝罪した。

 問題が内部で発覚してから公表まで2カ月近くを要したことについて、根本氏は「事案の重要性からして迅速に報告すべきだった」と述べた。

 問題となっているのは、ネットの同時配信サービス「NHKプラス」にBS番組を加えるための設備調達などの予算。総務相が認可する実施基準ではNHKプラスで配信できる範囲を地上波に限っており、BSを配信する場合は基準の変更が必要だった。しかし関係者によると、NHKは昨年7月に設置した内部の検討チームでの議論を踏まえ、配信開始のための設備投資の予算を稟議で決定しただけだった。

 再発防止のため、NHKは弁護士などで構成する検討会を設置し、今年7月末に一定の方向性を出す方針。

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