中国軍部、尖閣「自国領」へ介入 92年領海法で明記実現

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李際均氏(華山穹剣のホームページより)
李際均氏(華山穹剣のホームページより)

 中国が1992年2月に領海法を制定した際、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)を自国領と明記するよう軍部が強硬に主張し実現させていたと、当時の事情を知る関係者が1日までに明らかにした。軍部は指導部の外交軍事政策に介入し、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島への武力進出も訴えた。軍部タカ派の圧力行使の実態が判明するのは異例だ。

 圧力をかけたのは当時の共産党中央軍事委員会弁公庁主任の李際均氏(中将)。李氏は今年1月に死去し、元部下のキョウ鉄鷹氏=元天津市新聞弁公室副主任=がネット公開した追悼文で明かした。

 国家海洋局が90年4月に提起した領海法では尖閣が含まれていなかった。

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