中川翼「おなかが鳴ってしまうかも」 映画「スパイスより愛を込めて。」
俳優の中川翼が、映画「スパイスより愛を込めて。」(6月2日公開)で主演を務めた。スパイスが希少品になった世界で、カレー好きの高校生たちが繰り広げる群像劇。「スクリーンからカレーのいい香りが漂ってくるような映画になった。上映中、おなかが鳴ってしまうかも」と笑う。
謎の新型ウイルスの影響でカレーが食べられなくなり、絶望の日々を送っていた高校生の蓮(中川)は、懐かしい香りに導かれ、同級生の莉久(茅島みずき)と出会う。亡き父がスパイスの研究者だったという莉久の家は、カレーのもととなるスパイスの宝庫だった。
普段は内気でおとなしい雰囲気の蓮だが「友達のためならすごい行動力を発揮できる」と中川。幼なじみ(速瀬愛)を傷つけた相手に食ってかかる場面では「自分にはない、蓮の勇敢さを感じました」と語る。
舞台となった金沢市は、千切りキャベツやカツをトッピングした「金沢カレー」で知られる。中川は今回のロケで初めて金沢カレーを食べたという。「どろっとしたルーとキャベツの食感がマッチして、衝撃的においしい」と熱弁を振るった。
4歳でモデルデビューし、2015年からは俳優としても活動する。演じてみたい役として「サイコパスな殺人鬼」を挙げた。「見ている人が思わず震え上がるような演技ができる役者になりたい」
(取材・文=共同通信 高田麻美、撮影=平栗玲香)
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