のだめミュージカルも上野樹里が主演 千秋役は三浦宏規「怖いです」
10月に東京・日比谷のシアタークリエで開幕するミュージカル「のだめカンタービレ」のキャスト取材会が東京都内で開かれ、主人公のだめ役は、連続ドラマや映画版も務めた上野樹里(36)が演じると発表された。のだめの先輩・千秋役は三浦宏規(23)。
上野は「まさか今になって別の形でやることになるとは想像してなかったです。大学時代を演じるけど、舞台って(俳優が)その年齢じゃなくても見せられるので。のだめとして皆さんとまた舞台で会えるといいな」と語った。
出演のきっかけは昨年、上野のラジオ番組に原作者の漫画家・二ノ宮知子がゲストで訪れた際、「今度舞台やるんだよねぇ」と話し、上野が「ちょっと興味あるんだけど」と応じたことだという。
「歌い上げるというより、お芝居の延長線上で、のだめがカンタービレすると、どんなふうに歌うの?っていうのが面白いなと、挑戦してみようかなと思いました」と上野。
原作漫画はクラシック音楽と笑いを融合させたコメディー。のだめは音楽大でピアノを学ぶ天才肌の変人。千秋は同じ音大で指揮者を目指すエリートで、2006~10年のテレビドラマと映画では、玉木宏が演じた。
三浦は元々「のだめ」が大好きな作品だったといい、千秋役での出演に「うれしいし、びっくりで、怖いです。『玉木さんじゃないんかい!』って言われそうで」と率直に語り、報道陣を笑わせた。
芸能界入りする前はクラシックバレエに打ち込み、聴く音楽もクラシックばかりだったという三浦。「通学中、バレエ音楽ではない曲を聴いて、振り付けを考えながら通学するのが趣味でした。中学時代、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番がすごく好きで。のだめ(の作品中でも)連弾しますしね。舞台でもあったらいいな、どうなんでしょうね」と目を輝かせながら話した。
最後に上野は「(のだめを過去に演じた際の)私の『ぎゃぼ!』の言い方とか、あれでよかったのかな?とか思うんですけど(笑)、三浦君と共演して自然に醸し出されるのだめになったらいいな。千秋先輩についていきます」と年下の三浦に視線を送って笑わせた。
◎原作者・二ノ宮知子コメント
私は原作者は作曲者みたいなものだろうと思っています。私が描いたのだめカンタービレという曲が、アニメ、ドラマから、今度は舞台という新しいステージで、演出する方々が指揮者となり、ソリストである役者さんたち、舞台を作り上げる多くのスタッフさんが一丸となって、また新しい演奏を聴かせていただけるのだと、とてもワクワクしております。
そして天才的のだめソリストの上野樹里さんと、舞台で大活躍中の三浦宏規さんの、新しいのだめと千秋が見られるのが本当に楽しみです!
皆さま、どうぞ自由に、楽しく頑張ってください!
二ノ宮知子