出場者も運営側も高齢化、資金難…民謡全国大会の規模縮小、加速の恐れも

連載:#あきた民謡・第3部「全国大会」
有料記事

 出場者と観客の減少、運営側の高齢化や資金難―。秋田魁新報社が県内の民謡全国大会の主催団体に聞いたアンケートでは、どの団体からも同様の課題が挙がった。

 アンケートは先月、県内で開かれている全国大会10大会の主催団体に実施した。今年の開催を決めたのは秋田港の唄(開催地秋田市)、秋田おばこ節(大仙市)、秋田追分(五城目町)の3大会。4大会は「開催の見通し」とした。秋田おはら節(大仙市)と、三吉節(秋田市)、秋田飴売り節(大仙市)は未定。

 10大会はそれぞれ唄の保存継承、普及を目的に開かれてきた。「大会を開くことで町の良さを全国の民謡愛好者にアピールする」「にぎわい創出につながっている」と、地域活性化や観光振興の狙いもあった。


 ただ、各大会とも出場者数と観客数は減少している。秋田おばこ節は多い年で約200人が出場していたが、近年は100~120人ほど。600人ほどいた観客も、400人ほどに落ち込んでいる。1986年開始の生保内節(仙北市)はピーク時に出場者が200人以上いたが、近年は120~130人となっている。

 目立つのが若い出場者の減少。中学生以下の部門の出場者が10人に満たない大会もあった。

お気に入りに登録
シェアする

秋田魁新報(紙の新聞)は購読中ですか

紙の新聞を購読中です

秋田魁新報を定期購読中なら、新聞併読コース(新聞購読料のみ)がお得です。

新聞は購読していません

購読してなくてもウェブコースに登録すると、記事を読むことができます。

関連ニュース

秋田の最新ニュース