ミャンマー総選挙先送り 国軍、非常事態6カ月延長
【ヤンゴン共同】ミャンマー軍事政権はクーデターから2年となった1日、国営テレビを通じ、非常事態宣言を6カ月間延長すると発表した。これに伴い、今年8月までに実施するとしていた総選挙は先送りが確実になった。新たな期限は来年2月まで。軍政は民主派が「国家権力を奪おうとしている」と主張。国家顧問兼外相だったアウンサンスーチー氏は依然拘束中で、解放の見通しはない。1日は多くの市民が外出を控え、経済活動を止める「沈黙のスト」で抗議した。
最大都市ヤンゴンの市街地では通常より行き交う車が少なく、営業を見合わせる飲食店や事業所も見られた。第2の都市マンダレーも閑散として人出はまばらだった。
民主派でつくる挙国一致政府(NUG)は声明を発表し「市民の勢いは衰えない。テロリストの国軍による独裁を終わらせる」と強調した。
軍政は1月31日の声明で、民主派が武装闘争を続けており「通常の状況ではない」と主張し、発令中の非常事態宣言を延長し、8月1日までに実施予定の総選挙を先送りする可能性を示唆していた。
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