刈和野の大綱引き、本番に向け「ジョヤサ」 10トン持ち上げ額に汗

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力を込めて綱を持ち上げる生徒ら

 500年以上前から続くとされる秋田県大仙市の伝統行事「刈和野の大綱引き」が10日、刈和野の大町通りで3年ぶりに行われる。新型コロナウイルスの影響による中止を経ての久々の引き合いに向け、地域住民らは胸を高鳴らせている。

 1月27日午後1時半、刈和野の大綱交流館前に160人ほどの人が集まった。このうち約100人は西仙北小学校、西仙北中学校、西仙北高校の児童生徒。綱引きに使う大綱を編む「綱よい」という作業に取りかかる。

 国重要無形民俗文化財の刈和野の大綱引きは、上町が64メートルの雄綱、下町が50メートルの雌綱をそれぞれ作り、当日に綱合わせをして引き合う。交流館前では上町の雄綱の綱よいが行われた。

 大綱の太さは直径80センチほどにもなり、重さは雄綱だけで10トン近くもあるとされる。子どもと住民たちは「ジョヤサ」と声をかけながら3本の綱を力いっぱい持ち上げ、ねじるように編んで大綱に仕立てていった。

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