県内1日から大荒れか 暴風雪による被害、交通障害に注意を
秋田県内は30日も、強い寒気の影響で冷え込んだ。31日以降も気温が低い状況は続き、1日から2日にかけては、発達した低気圧や強い冬型の気圧配置に伴い、大荒れとなる見通し。秋田地方気象台は、暴風雪による建物への被害や交通障害に警戒を呼びかけている。
気象台によると、30日は放射冷却もあり、朝方には全26地点中16地点で今季最低気温を記録した。午後7時までの最低気温は鹿角市で氷点下17・7度、由利本荘市東由利で同14・9度、秋田市で同6・8度。
1日に予想される最大風速は沿岸海上と陸上で15~19メートル、内陸で10~14メートル。予想される波の高さは5メートル。
県は30日、今冬の雪による被害状況を発表した。30日午後3時現在、雪下ろしなどに伴う人的被害は死亡者が4人、重傷者が22人、軽傷が27人。住宅の被害は床下浸水1件だった。県は2月3日まで内陸北部と内陸南部に雪下ろし注意情報を出しており、命綱やヘルメット着用など、安全な作業を心がけるよう呼びかけている。
JR秋田支社によると、30日は雪などの影響で奥羽線、花輪線、北上線の普通、快速列車上下計10本が運休、区間運休。奥羽線の普通、快速列車上り計3本が最大1時間6分遅れた。大雪や強風が見込まれるとして、31日は花輪線の盛岡―鹿角花輪間の上り始発列車1本を運休する。
このほか、JR秋田総合車両センター南秋田センター構内(同市楢山)で30日、停電が発生。羽越線の特急いなほ上り14号が秋田―酒田間で区間運休したほか、奥羽線、羽越線、男鹿線の普通列車上下計5本に最大1時間39分の遅れが出た。原因は調査中。
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