県北部高校いじめ訴訟、県は争う姿勢 秋田地裁で第1回弁論
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秋田県北部の県立高校に通う男子生徒がいじめを訴えていた問題で、学校側の対応が不適切だったなどとして、男子生徒側が学校を管理する県と、いじめたとする女子生徒3人を相手取り、計715万円の慰謝料などを求めた訴訟の第1回弁論が27日、秋田地裁(綱島公彦裁判長)で開かれ、県は争う姿勢を示した。
訴状などによると、男子生徒は2020年6月以降、継続的に女子生徒3人から暴言やばい菌扱いを受け、ホースで水をかけられるなどした。21年1月から不登校になり、2月には自宅で自殺を図った。一命を取り留めたが、いじめが原因とみられる複雑性心的外傷後ストレス障害などと診断された。学校側は事実を把握しながら対策を講じず、県が安全配慮義務を怠ったとしている。慰謝料として県に275万円、女子生徒3人に計440万円を求めた。
原告代理人の高島惇弁護士(東京)によると、女子生徒のうち1人と今月26日に示談金150万円で和解が成立し、訴えを取り下げた。残る2人のうち1人はいじめ行為の一部を否定し、男子生徒の自殺未遂との因果関係はないなどとして争う姿勢。もう1人は本人が弁論に出席したが認否を明らかにせず、今後代理人を選任するとした。
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