サキホコレ、25年産以降は全て特別栽培 環境配慮で付加価値向上へ

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サキホコレの稲刈り=22年9月、由利本荘市
サキホコレの稲刈り=22年9月、由利本荘市

 秋田県は18日、ブランド米「サキホコレ」について、2025年産以降は農薬と化学肥料の使用を半分以下に減らす「特別栽培」に全面的に切り替える方針を示した。SDGs(持続可能な開発目標)に沿った環境配慮型のコメ作りを前面に打ち出し、付加価値の向上に結び付ける。県によると、産地全体でブランド米の特別栽培に取り組むのは全国的にも珍しいという。

 23年度当初予算案の知事査定で、農林水産部が説明した。特別栽培は環境への負荷を低減できる一方、栽培管理を適切にしないと生育不良が起きるリスクがある。県はサキホコレの食味や収量を維持しながら特別栽培を実現するため、23~24年度に農家向けの栽培マニュアルを作成する。情報通信技術(ICT)を活用した水稲の生育診断や品質判定も新たに取り入れ、安定生産を目指す方針だ。

 現在のサキホコレは、農薬の使用を通常の半分以下に抑えることを生産上の要件に定めている。一方で化学肥料の使用量は要件にしておらず、県は特別栽培に取り組むかどうかを産地や農家の判断に委ねている。

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