洋上風力発電は秋田に何をもたらすのか キーマン2人に聞く

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 秋田県沖で洋上風力発電事業が進んでいる。政府が発電量を2030年までに1千万キロワット、40年までに最大4500万キロワットとする目標を掲げているため、23年も導入拡大に向けた動きが出てくる見通しだ。洋上風力発電事業は、風車立地地域にいかにして経済波及効果をもたらすかを考案することが重要だ。風力発電事業を手がける企業と部品製造会社のキーマン2人に本県からの雇用や部品調達に関する考えを聞いた。

秋田洋上風力発電が能代港湾区域に設置した風車。昨年12月から運転を開始している

秋田洋上風力発電・岡垣社長「国内で事業拡大できるかを占う試金石」


 昨年12月、能代港で国内初の大規模洋上風力発電所の運転が始まった。今月にも稼働する秋田港の発電所を合わせると出力は計約14万キロワットとなり、総事業費はおよそ1千億円に上る。事業を担う秋田洋上風力発電(秋田市)の岡垣啓司社長(51)は「今回の事業が国内で洋上風力を拡大できるかどうかを占う試金石となる」と強調する。

秋田洋上風力発電の岡垣啓司社長

東芝エネルギーシステムズ・内藤部長「県内企業から部品を積極的に調達する」


 東芝子会社の東芝エネルギーシステムズ(ESS、川崎市)は、洋上風力発電の部品製造・調達のサプライチェーン(供給網)構築を進めている。昨年10月に新設した「秋田サプライチェーン推進担当」の内藤雅之部長(59)=秋田市出身=は「洋上風力のフロントランナーである秋田県の企業から機器や部品を積極的に調達していく」と話す。

東芝エネルギーシステムズの内藤雅之部長

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