外旭川まちづくり、秋田市の説明に進展なし 「コンパクトシティー」巡り議論平行線

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外旭川地区のまちづくりについて6人の市議が一般質問した市議会定例会

 秋田市が整備を検討している外旭川まちづくりモデル地区について、市の説明に進展がみられない。事業とコンパクトシティー政策との整合性や、農地を広域に開発する手法の妥当性については、以前から市議や有識者らから疑問の声が上がっている。今月21日まで開かれた市議会11月定例会でも市議が改めて市の見解をただしたが、穂積志市長や当局の説明は従来と変わらず、議論は平行線をたどっている。

 小松健市議(76)=そうせい=は今月8日の一般質問で「コンパクトシティー政策の中で、なぜ外旭川まちづくり事業が容認されるのか、市民誰もが納得できる、もっと分かりやすい説明が必要だ」と訴えた。

 これに対し、穂積志市長(65)は「コンパクトシティー、イコール、市街地を広げないということではない。市の目的に沿う施設であれば(開発が制限される)市街化調整区域にあっても造るという思いは変わっていない」と答弁した。

 市内外の若者を対象に実施した近年のアンケートで、娯楽施設やレジャー施設の整備を求める声が多かったことを引き合いに出し「(娯楽施設などは)市だけでは実現できない。外旭川で官民の連携によってAI(人工知能)やICT(情報通信技術)を生かしたまちづくりを進め、卸売市場の再整備に併せて時代の要請に合ったものを造り、市の発展に寄与するという命題がある」と述べ、理解を求めた。

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