凍結路面で交通事故多発の小路も… オープンデータと地図で危険箇所を探る

連載:データ読み解き
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「近所のあの通り、交通事故が多いような」「夕方の帰宅途中にヒヤッとした経験が」。多くのドライバーや歩行者が、こんな思いを抱いたことがあるのではないでしょうか?警察庁のオープンデータを使うと、事故多発箇所を地図上で可視化することができます。2019-21年の秋田県内の人身事故4192件をマッピングし、身近に潜む交通事故リスクを調べました。
(デジタル編集部・斉藤賢太郎、社会部・田村璃子)

警察庁は現在、2019-21年の計約100万件の人身事故データを公開しています。1件ごとに発生日時、道路形状、路面状態、当事者年齢といった情報のほか、緯度経度を記載しているのが特徴です。この緯度経度があることで、GIS(地理情報システム)を使ってマッピングできます。

秋田魁新報は、この中から県内で発生した4192件を抽出。データを分析して歩行者事故の季節差を明らかにしたほか、具体的な発生地点を調べることができるマップを公開しました。


さらに、無償で使えるオープンソースのソフトウエア「QGIS」を使い、県内の事故多発箇所や、冬場に事故が起きやすい場所を調べました。QGISの「空間演算」という機能で、事故地点ごとに半径20mの円を作成。この円が重なる点群を1つのグループとして集計しました。

<秋田市・山王十字路>

※「車同士の事故=青」「人対車の事故=赤」の点。以下、画像はいずれもQGISで作成

その結果、最も事故件数が多かったのは秋田市の山王十字路の23件。山王大通りと新国道という大きな道路が交わる官庁街の交差点です。歩行者が絡む事故はなく、23件全てが車同士(自転車含む)によるものでした。

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