加藤登紀子、心をつなぎ奮起の歌を 年末恒例「ほろ酔いコンサート」開催中

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ほろ酔いコンサートの最終日、12月27日に79歳になる加藤登紀子。「歌への気力はあふれています」
ほろ酔いコンサートの最終日、12月27日に79歳になる加藤登紀子。「歌への気力はあふれています」

 歌手の加藤登紀子が年末恒例の「ほろ酔いコンサート」を各地で開催中だ。「今年の一番つらいところに触れられる歌をきちっと歌って、皆さんに洗いざらい気持ちをはき出してもらえるコンサートにしたい」と語る。

 「ほろ酔い―」では旧ソ連にゆかりの深い代表曲「百万本のバラ」や、観光船事故が起きた北海道・知床が舞台の「知床旅情」など歌い継いできた歌から反戦歌、愛の歌まで幅広く選曲している。

 「いろいろな心の奥に潜りたい。歴史の中で最も苦しく、悲しいことは分断させられること。つらいことが多い年だったらからこそ、その曲を歌ってきた人々が込めた願いや、歌が持っている人と人の心をつなぐ力の重さを感じています」

 1971年に東京で始めた「ほろ酔い―」は文字通り、加藤も客もほろ酔い状態で楽しむ趣向。新型コロナウイルス禍で振る舞い酒は土産酒としているが「本音でぶつかれる場所。来年も生き続ける宣言みたいなコンサート」と思い入れは格別だ。

 今年は、ロシアの侵攻を受けたウクライナを支援するチャリティーアルバムを制作、代表曲と自身の来し方をたどる新著「百万本のバラ物語」(12月21日発売)を書き下ろした。11月には、威勢のいい新曲「乾杯!」も出した。「何があっても、みんなの心がバラバラになりそうなときも、奮起するためには乾杯なんです」

(取材・文=共同通信・須賀綾子、撮影=徳丸篤史)



 「ほろ酔いコンサート」は、12月8日高知・土佐市複合文化施設つなーで、11日横浜・関内ホール、17日大阪・梅田芸術劇場、24日名古屋・御園座、26、27日ヒューリックホール東京。

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