北斗星(11月30日付)
秋田市の自宅のご近所さんが最近、新しいエアコンを設置した。これまで使っていた暖房器具よりは電気代が節約できると考えたそうだ。「今のエアコンは暖かいと聞いた」とも話していた
▼燃料コストの上昇などに伴い、電気料金は昨年初めごろから上がった。東北電力は2月から毎月料金を上げてきた。今年6月に制度で定められている上限に達し、現在も高止まりしたまま。ウクライナ危機や円安が追い打ちをかけ、電力大手ではさらなる大幅な値上げを国に申請する動きが広がっている
▼灯油の値段も気になる季節となった。県内の今月21日時点の店頭価格は18リットル当たり1893円。昨年同期より14円安いものの国の補助金があっての価格だ。一昨年が1294円だったことからすれば高水準といえるだろう
▼10月の秋田市の消費者物価指数(生鮮食品除く)は前年同月比で4・3%上昇。全国平均の3・6%を上回っている。上昇は16カ月連続となった。光熱費はもちろん、幅広い品目で値を上げた。「いいかげん、値上げは勘弁してほしい」と叫びたくもなる
▼県内は今日にも雪が降る予報。気象台は路面凍結や吹雪に注意するよう呼びかけている。本格的な冬の到来に、寒さ対策もしっかりと講じたい
▼昨日の本紙に人気の防寒グッズを紹介する記事が掲載されていた。家の中ではく厚手の靴下や「着る毛布」、窓に貼る断熱シートなど。家計を守るため、暖房控えめでも暖かく過ごせる工夫を凝らしたい。
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