ハタハタ不漁、どう守る食文化 業者努力、愛される味に

連載:県民魚はいま 不漁続くハタハタ
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 「ハタハタはもはや高級魚。昔は余るほどあったのに、今は本当に高くて…」。かつては木箱で大量に購入していたという秋田県大仙市大曲の田中春代さん(86)はため息を漏らす。毎年欠かさず続けていたハタハタずし作りも15年ほど前からやめた。

 「40、50年前は本当に安くて何十匹も入った木箱をどこの家庭も2、3箱は買ったもの。今はスーパーでわずか数匹でも千円近くもする。年金生活の身には厳しい」。冬場は常に何かしらのハタハタ料理が食卓を彩ってきたが、その頻度は激減したという。

店先に並ぶハタハタ=11月16日、秋田市民市場の安亀

 田中さんは「年々漁獲量が減って価格が上がり、この先どうなるのか。食べ続けることができるのかどうか」と不安を口にしつつも、「ハタハタは秋田が誇る宝。これを食べないと1年が終わらない」ときっぱり。食べる機会は減っても、毎年食べ続けたいと思っている。

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