北斗星(11月28日付)

 大相撲九州場所14日目、千秋楽と幕内土俵入りをテレビで見た。化粧まわしは古里の山河や祭り、動植物などをあしらった絵柄をはじめ、ゆるキャラも目を引いた。平幕下位ながら後半まで優勝争いに加わった東京都出身の王鵬関のまわしは「ナマハゲ」の絵柄だった

▼優勝32度を誇る昭和の大横綱大鵬(故人)の孫。大鵬の夫人・芳子さんが秋田市出身であることが縁で4月に来県した王鵬関に贈られた化粧まわしだ。大鵬の出身地・北海道弟子屈(てしかが)町からも化粧まわしが贈られている

▼今場所は初日黒星から9連勝。一時は優勝戦線の先頭を走った。その活躍ぶりには目を見張らされた。都会育ちの孫を応援するような気持ちで手に汗握った両道県の相撲ファンも少なくないだろう

▼残念ながら勢いは終盤になって失速。13日目から3連敗した。上位力士の壁はやはり厚かったようだ。とはいえ10勝5敗と堂々の2桁勝利。来場所以降、この経験はきっと生かされるのではないか

▼優勝争いは単独首位だった元大関の高安関が敗れ、1994年春場所以来、28年ぶりとなる三つどもえの優勝決定戦。高安関と大関の貴景勝関を破った平幕の阿炎関が初優勝を飾った。この3力士に王鵬関は黒星を喫している

▼かど番だった大関の正代関の関脇転落が決まり、来場所は125年ぶりに1横綱1大関の番付になることがほぼ確実。伸び盛りの若手力士たちの頑張りどころとなる。番付を上げる王鵬関の活躍が今から楽しみだ。

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