1932年漂着のロシアの少年、最後の慰霊祭 主催団体、高齢化で解散へ
会員向け記事
1932年に深沢海岸(秋田県由利本荘市親川)に漂着したロシア漁船から遺体で見つかったニコライ・ガブリリューク少年=当時(16)=の慰霊祭が27日、同市親川の「夕陽(ゆうひ)の見える日露友好公園」で行われた。慰霊祭を開いてきた「露国親善交流推進深沢委員会」は、会員の高齢化に伴い来月1日に解散する。住民ら約20人が最後の慰霊祭に参加し、ニコライ少年に思いをはせた。
委員会によると、32年12月1日、乗組員4人を乗せた漁船が深沢海岸に漂着。このうちニコライ少年は漂流中に命を落としていた。住民は生存者3人を介抱してロシア側に引き渡し、ニコライ少年を共同墓地に埋葬した。
深沢地区の住民は、この話を後世に伝えようと、92年に委員会を設立。同年に日露友好公園と慰霊碑を整備し、毎年欠かさず慰霊祭を開いてきた。
お気に入りに登録
シェアする
この記事は会員限定です
(全文 800 文字 / 残り 448 文字)
電子版に会員登録すると
秋田のニュース・話題をナンバーワンの情報量で。秋田に関わるあなたの仕事や暮らしに役立つ情報満載です。
- 会員向け記事が読める
- 各種メールでニュースを見逃さない