北斗星(11月26日付)

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 議員を「先生」と呼ぶのはもうやめよう―。大阪府議会が、府議や府職員にこんな呼びかけをして話題になった。現状のままでは先生と呼ぶ側と呼ばれる側との間に上下関係を生み出しかねず、「議員は特別」という勘違いを助長するからだという

▼国会や本県議会でも続く慣例だ。住民の代表になろうと立候補したのに当選した途端、周囲から「先生」と呼ばれる。偉くなったと勘違いする議員もいるかもしれない

▼国会には「特別扱い」と思われそうな事例がまだある。給与とは別に議員へ月100万円が支給される調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)だ。昨秋の衆院選後、たった1日の在職で新人議員に1カ月分が満額支給され、批判が殺到した

▼税金が原資の活動費なのに使途を報告、公開する必要がない。同じく税金から出る補助金を企業などが使えば使途を証明する書類が必要だ。与野党協議で日割り支給に改めたものの、使途公開には自民の消極論が根強く、結論は先送りされている。今国会では野党が公開義務化の法案を提出したが、成立の見通しは立っていない。批判から1年以上たつというのに

▼今や多くの地方議会も政務活動費の使途、領収書を公開している。国会だけなぜ特別か。公開すると不都合なことがあるのか。疑問を抱かせる

▼必要な費用ならば堂々と使途を明らかにし、理解を求めればいいだろう。率先して範を示すべきだ。そもそも先生と呼ばれてきた人たちなのだから。

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