北斗星(11月21日付)
今月初めに新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を受けた。副反応は一晩、微熱が出たぐらいだった。数日後に季節性インフルエンザのワクチン接種も受けた。こちらは副反応はほぼなかった。これで万全ということはないにしても、安心感が増したのは間違いない
▼昨年、1、2回目のワクチン接種を受けた時には、こんなに繰り返し接種を受けることになるとは想像しなかった。それ以上に想像できなかったのは感染流行の波がなお何度もやって来ること。同じ思いを抱く人は少なくないのではないか
▼新型コロナの1日当たり新規感染者が全国で10万人を超える日が増えてきた。日本医師会の役員は先週、「第8波」に入ったとの認識を示した。インフルエンザとの同時流行も懸念される
▼政府はワクチン接種を感染対策の柱と位置付けるが、4回目の接種率はあまり伸びていないようだ。強制でないとはいえ、ワクチンについてもっと国民に説明し、協力を得る努力が必要だろう
▼本県の感染者は15日から5日連続で千人超え。佐竹敬久知事は今夏の「第7波」を上回る感染拡大を懸念する。クラスター(感染者集団)発生で全ての病棟を使えない病院もあり、病床に余裕がある状況ではないという。何としても医療の逼迫(ひっぱく)は避けたい
▼医療体制の拡充も大切だが、県民挙げて改めて基本的感染対策に努めたい。ワクチン接種の他にも屋内での不織布マスク着用や密回避、換気など、できることは多いはずだ。
お気に入りに登録