県内養成機関から初の「精神看護専門看護師」 自殺対策にも力

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精神看護専門看護師となった工藤さん
精神看護専門看護師となった工藤さん

 精神疾患の看護について専門的な知識や技能を持つ「精神看護専門看護師」が、秋田県内の養成機関で初めて誕生した。秋田市飯島の秋田緑ケ丘病院に勤める工藤純さん(35)。治療が難しい患者のケアや医療従事者のサポートなどに本年度から取り組む。「民間団体や行政などと連携し、誰もが暮らしやすい地域づくりに力を入れていきたい」と語り、自殺予防対策にも関わりたいとしている。

 精神看護専門看護師は精神疾患のある患者の看護やその家族のケアに加え、医療従事者からの相談に応じ、指導教育もするなど幅広い役割を担う。認定制度は1996年に創設。9月13日時点で全国に383人おり、東北は工藤さんを含め14人。認定には5年以上の実務経験と専門教育課程を修了することが必要。県内では専門の教育課程が2019年に日赤秋田看護大大学院に初めて開設されるまで養成機関がなかったことから不在だった。

 工藤さんは大学院を昨年春に修了し、筆記試験などを経て12月に認定された。本年度から緑ケ丘病院で担当病棟の看護とは別に、病院全体の患者をサポートしている。精神疾患の患者は入院期間が1年を超えると退院できる割合が減るといい、そうした患者に寄り添って退院につなげたいという。

 「専門的な視点が入ることで、困難な事例の解決のヒントが見えることもある。先輩や同僚看護師の支えになりたい」と力を込める。

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