「経験したことない雨増えている」 豪雨と河川氾濫、識者に聞く
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気候変動時代の中、一連の大雨のような被害はいつ起きるか分からない。元秋田地方気象台長で気象キャスターの和田幸一郎さん(64)と、秋田大大学院理工学研究科の渡邉一也准教授(43)=河川工学=に、未曽有の豪雨や河川氾濫への備えを聞いた。
【連載:記録的大雨・爪痕と教訓(下)】
元秋田地方気象台長 和田幸一郎気象キャスター
―8月に降った記録的な大雨の要因は。

和田 上空の偏西風が北に蛇行したことに伴って前線が停滞し、そこに暖かく湿った空気が入り込んだ。線状降水帯が発生した3日は、日本の南から北上する台風周辺の非常に湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発化した。今後は秋雨前線への注意も必要になる。
―秋田地方気象台長だった2017年7月も記録的大雨となった。
和田 停滞前線に暖かく湿った空気が流入したことが、17年の豪雨と共通している。当時は、各自治体の首長と携帯電話で直接連絡を取り合う「ホットライン」を活用して避難情報発令の助言をした。住民の判断もあり、犠牲者を出さずに済んだ。
―近年は豪雨が増えているように感じる。どういった傾向にあるのか。
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