深夜の大雨「気づいたら浸水」 五城目町内川、富津内地区

 深夜の大雨により集落を流れる川が氾濫し、多数の住家が浸水被害を受けた秋田県五城目町の内川、富津内の両地区。町は13日未明に最高の警戒レベル5に相当する避難情報「緊急安全確保」を発令したが、急速に水位が上昇したことに加え、既に就寝していた人も多く、住民からは「気づいた時には家が浸水していた」との声も上がった。

 内川湯ノ又地区の住民らによると、雨は12日午後10時半から勢いを増し、11時ごろには地区の中心部を流れる内川川があふれ始めた。数十分後には大きな倒木や泥も家々の敷地に流れ込み、外に出られない状況になったという。

水が引いた内川川の周辺では、清掃をする住民の姿が見られた=13日午前10時半ごろ、五城目町内川湯ノ又


 自宅が床下浸水した同地区に住む男性(75)は「寝ていたので、近くの人がドアをたたいて起こしてくれるまで氾濫に気がつかなかった。何十年もここに住んでいるが、ここまで被害が出るのは初めてだ」と話した。

 同地区の内川川沿いに住む畑沢秋雄さん(70)も「あっという間に玄関先が川の様になった」と驚く。「大雨と川の流れる音で一睡もできず様子を見守っていたが、急激に水位が上がり、逃げる間もなかった」と振り返る。

 町は13日午前0時半に内川地区、同1時15分に富津内地区に緊急安全確保を発令。全国瞬時警報システム(Jアラート)で自宅2階の安全な場所へ避難するよう呼びかけた。Jアラートを受信した携帯電話を通じ住民に知らせるシステム。同時に防災無線でも広報した。

 町住民生活課の担当者は「ピーク時は1時間に60ミリ以上の降雨があり、信じられない量だ。深夜だったが、住民の安全を確保するため発令した」と語る。避難所を9カ所開設し、最大計113人が身を寄せた。

 富津内下山内に住む男性(58)宅は、13日午前2時半ごろ床上まで浸水。母親(92)と2階へ移動した。水が引いた午前6時すぎ、近くの公民館に移った。自宅1階は浸水で冷蔵庫が倒れたり、畳が反り返ったりする被害があったといい「自宅の掃除や修復など、この先どうなるか不安だ」と話した。

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