終戦77年・二つの戦禍(1)空襲体験者 焼け野原に故郷重ねて

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 ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、終戦から77年を迎える。国同士の争いが命を奪い、人々の暮らしを翻弄(ほんろう)する光景が、今も変わらずに繰り広げられている。過去と現在、それぞれの戦禍を体験した人は何を思い、戦争を知らない世代は何を感じているのだろうか。秋田県内でそれぞれの声を聞いた。5回続き。

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 「ドン、というそれはもうすごい音だった。兄と2人で布団をかぶって、とにかく怖かった」

吉乃鉱山の山神社や鉱員が暮らす長屋があった方向を指す季子さん。その付近に爆弾が落ちた=横手市増田町吉野

 横手市増田町の西成瀬地区に住む季子(きし)和春さん(81)は、4歳だった終戦当日未明の出来事を鮮明に覚えている。前日夜から秋田市を襲った土崎空襲の帰途、敵機が爆弾3発を地区に落としていった。人や建物に被害がなく、詳しい記録が残っていないため、地元以外ではあまり知られていない出来事だ。

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