終戦77年・二つの戦禍(1)空襲体験者 焼け野原に故郷重ねて
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ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、終戦から77年を迎える。国同士の争いが命を奪い、人々の暮らしを翻弄(ほんろう)する光景が、今も変わらずに繰り広げられている。過去と現在、それぞれの戦禍を体験した人は何を思い、戦争を知らない世代は何を感じているのだろうか。秋田県内でそれぞれの声を聞いた。5回続き。
◇ ◇
「ドン、というそれはもうすごい音だった。兄と2人で布団をかぶって、とにかく怖かった」

横手市増田町の西成瀬地区に住む季子(きし)和春さん(81)は、4歳だった終戦当日未明の出来事を鮮明に覚えている。前日夜から秋田市を襲った土崎空襲の帰途、敵機が爆弾3発を地区に落としていった。人や建物に被害がなく、詳しい記録が残っていないため、地元以外ではあまり知られていない出来事だ。
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