古里の墓を移転、遺骨を合葬墓に… 県内で「改葬」増加傾向

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約50人の遺骨を収容できる合葬墓「久遠廟」=秋田市旭北の法華寺

 自宅近くに古里の墓を移転したり、合葬墓に遺骨を移したりする「改葬」が秋田県内で増加傾向だ。少子高齢化や核家族化、古里を離れて暮らす人が増えたことなどが背景とみられる。新型コロナウイルス感染拡大を受け、改葬を支援する事業者への相談も目立つ。

 秋田市に住む男性(57)は、生まれ育った横手市にある先祖の墓を移転する手続きを進めている。男性は秋田市で就職し家庭を持った。横手市で暮らしていた母親は他界し、父親は一昨年、秋田市の施設に入所した。

 古里に墓を管理できる人がいなくなり、今年5月ごろから改葬の手続きを始めた。新しく秋田市の寺院に建てた墓へ、10月に遺骨を移す予定だ。

 お盆は欠かさずに墓参りしていたが、それ以外の時期は頻繁には帰省できなかった。「雑草の生えた墓を見るたびに申し訳ない気持ちだった。これからは車で10分の距離なので、気軽に墓参りや掃除ができるようになる」と胸をなで下ろす。

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