時代を語る・岡本リセ子(11)浜で「ナメ」を整える

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引き揚げた船を乗せておく「ナメ」は、八峰町岩館で今も見られる
引き揚げた船を乗せておく「ナメ」は、八峰町岩館で今も見られる

 私の仕事の一つは、夫が船で一本釣り漁に出た後、「ナメ」と呼んでいる角材を並べ直すことでした。ケヤキなどの堅い木を長さ7尺(約210センチ)、幅5寸(約15センチ)、厚み4寸(約12センチ)に切り出した角材です。これを波打ち際と平行に等間隔で十数本並べ、その上に船を引き揚げるんです。

 船と接する面には油を塗っていて、滑りやすくしています。夫の船が出入りする浜は当時、コンクリートではなく、小石や砂利のままでした。摩擦を減らし、船を傷めないようにするには、ナメが欠かせなかったんです。結婚当初は出漁後にナメを整えるため、午前2時でも3時でも見送りに行きました。

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