若者のミカタ:見えてきたもの・座談会 認め合い選ばれる秋田に

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「若者のミカタ」に登場した20代の男女計7人が、連載各部のテーマを基に、若者に選ばれる秋田になるためにどうすればいいか議論を交わした。出席者は國重咲季さん(27)、大辻晴香さん(28)、石田健佑さん(25)、山本美雪子さん(24)、森川聖さん(25)、世継貴弘さん(28)、仲田大樹さん(21)。座談会は6月中旬、秋田市山王臨海町の秋田魁新報社さきがけホールで開き、取材班が進行を務めた。

「これが普通」をなくしたい

第1部 女性が生きやすい秋田に

くにしげ・さき 1995年京都府生まれ。国際教養大進学を機に秋田市へ。卒業後、首都圏の大手損害保険会社勤務を経て2019年から今年3月までにかほ市地域おこし協力隊員。4月から鳥海山・飛島ジオパーク推進協議会研究員。にかほ市住。

 大辻 建設業界は完全に男社会。「こんなこと、女性にできるの?」という発言は普通にある。こうした発言をなくすために、高校や義務教育の段階で性別による差別について何も教えてこないこと自体がおかしい。若いうちにそういう意識を植え付けておくことが大切かなと思う。

 例えば、県の会合に出た際、県職員が「女性の活躍をどう応援するべきか」みたいなことを言っている時点で、「上から目線なんだよ」と思ってしまう。「そこからか…」と残念な感じ。発言一つ一つに対して、女性が受ける感覚を知ってもらいたい。

 山本 町内会の総会では必ず女性がお茶を入れるとか、ペットボトルでなく、お湯で沸かしたものをみんなに注ぐとかルールがあったと聞く。かつて変えたいと言った方もいたが、通らなかったという。みんなが「そこまでしなくていい」と感じながらも表立って言うことができない。すぐに変えるのは難しいが、私の親世代も違和感を持ち始めているし、子どもの私世代も強い違和感を持つ。そうやって段々薄まっていくことで解決に向かっていくというか、性別年齢、属性に関わる役割分担が和らいでいったら良いなと思う。小さくても、こつこつとみんなで声を上げていくのはすごく大切だ。

 森川 私は大学時代、女性福祉論、女性の働きやすい社会や職場づくりについて学んだ。でも、いざ地元に帰り福祉の現場で働くと、性別による偏見の大きさを実感した。職場でテレビを見ていて朝の体操番組にインストラクターの男性が出てきた。女性が多いイメージだからか、男性上司は「男がやるのは気持ち悪いよな」と言った。「女性がやるべき」「男性はやるべきじゃない」という考えは男性のことも女性のことも偏見を持って見ている。福祉の現場であっても、地元で役職に就いている男の人の世代は、そういう意識がまだ強い。

 世継 上の人の意識を変えるのは難しい。固定観念にとらわれた上の人がいる限りは大きくは動けない。ただ、年配者の中にも、性別による偏見はおかしいと思う人も少なからずいる。お茶出しや掃除を女の人だけにさせてはいけないと強く言う人もいる。周囲にも影響を及ぼすような、上の立場の賛同者を見つけるというのも効果のあることなのかなと思う。

 石田 婚約相手の名字に変えたいと思っている。親戚からは理解する声もあるが、「普通は男の名字にするものじゃないか」といった声もあり悩んでいる。うちが本家ということもあって…。

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