AIツールで第一声「見える化」 参院選・秋田、6候補のキーワードは?
22日に公示された参院選の秋田県選挙区に、現職と新人計6人が立候補した。各候補の訴えのキーワードは何か―。文章データを分析する「テキストマイニング」という手法を使い、6人の第一声の特徴を探った。
人工知能(AI)が言葉の出現頻度や特異性を分析する、ユーザーローカル社の「AIテキストマイニング」というツールを活用。登場回数に応じて言葉を大きく表示する「ワードクラウド」を作成し、キーワードを可視化した。対象は名詞のみとし、動詞や形容詞は除外した。
6人の第一声で最も多く語られた単語は「秋田(秋田県含む)」で計73回登場。このほか聴衆に呼び掛ける「皆さま」(26回)や、「日本」(25回)、「社会」(21回)などが続いた。
政治や政策課題に関するキーワードでは「農業」が11回で最も多かった。経済や雇用と密接な「企業」(10回)、ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえた「戦争」(8回)、全候補が言及した「子ども」(同)などが上位に入った。
【NHK党新人・本田幸久氏】

本田氏は党の主張に力を入れ「NHK」を16回、「NHK党」を13回連呼。公約で掲げる「年金受給者の受信料無料化」もアピールした。
【共産党新人・藤本友里氏】

藤本氏は「日本共産党」「平和」「日本」が9回で並んだ。さまざまな政策や社会像を「実現」(8回)させるとの訴えも特徴的だった。
【無所属新人・村岡敏英氏】

村岡氏は「秋田」の登場回数が6人中最多の27回だった。政策面では「がんセンター」(4回)、「エネルギー」(同)など幅広い分野に触れた。
【自民党現職・石井浩郎氏】

石井氏も「秋田」が15回で最多。輸出や安全保障の文脈で「日本」(7回)も度々口にした。政策面では「農業」「農産品」が計7回で目立った。
【無所属新人・佐々百合子氏】

佐々氏の最頻出ワードは「社会」(11回)。自身のバックグラウンドを踏まえ「障害」「介護」「経験」といった言葉も数多く口にした。
【政治団体「参政党」新人・伊東万美子氏】

伊東氏は党名と「秋田」が5回で並んだ。他候補より演説時間が短く単語数が少ない中、秋田の「魅力」には3回触れた。