北斗星(6月18日付)

 10年ほど前、県議に支給された政務調査費(現・政務活動費)の使い道をチェックしたことがあった。議会図書室で収支報告書を閲覧していると、ページをめくる手が何度も止まった

▼ある議員は活動報告会の会場に飾る生花に1万円超を支出。別の議員は事務所用の灯油タンクに3万円余りを充てていた。他にも首をかしげてしまう支出があり、自費で購入すればいいのにと思った

▼使い道を細かく確認できたのは、全ての支出への領収書添付がルール化されていたから。その後、情報公開は進み、2019年度分からはインターネット上でも領収書を見られるようになった。今や47都道府県議会が領収書を公開、半数近くはネットでも閲覧できる。透明性が高まったのは確かである

▼一方、国会議員の「調査研究広報滞在費」(旧・文書通信交通滞在費)は使い道の報告が義務化されていない。支給額は月100万円で、秋田県議の政活費の約3倍。先の通常国会で使途公開が焦点となり、与野党が結論を出すと申し合わせたが、結局先送りした

▼何に使われているのか。電話代や交通費のほか、私的な費用に充てられたケースがあるとの指摘もある。公開したくないのが本音という議員は多いのかもしれない

▼政活費も調査研究費も、議員活動を支えるために税金から支出されることに変わりはない。県議の一人は「国会が公開しないのはどう考えてもおかしい」と言う。同感だ。透明性の確保は当然の責務だろう。

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