時代を語る・明石康(8)忘れられない演劇祭
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戦争が終わって日本は、社会も政治も根本的に変わっていく空気に満ちあふれていました。私は秋田を離れて旧制山形高(現山形大)に進みました。
名物教員には、岩波英和辞典の編集に携わった英語の田中菊雄教授がいました。哲学者の小松摂郎教授も注目された一人です。
戦後はマルクス主義(左派思想)が脚光を浴びて、研究者だった小松教授の講義にはたくさんの学生が集まりました。教室をのぞくと熱気がむんむんとしていました。私も一時期はマルクス主義を理解しようと、一生懸命に本を読みましたね。
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