北斗星(3月18日付)

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 深夜の地震だった。既に就寝されていた方も少なくないだろう。寝床から跳び起きて、まずは部屋の明かりをつけた。ドアを開け放って家族に声を掛けているうちに以前にも同じ行動を取ったことを思い出す

▼テレビのニュースで震源が福島県沖、福島・宮城両県の最大震度6強、本県内陸南部は5弱、秋田市は震度4―と知る。昨年2月13日発生の地震と似ている。発生はどちらも午後11時すぎ。30分と違わない

▼震度6強はマグニチュード(M)9・0で国内観測史上最大規模の東日本大震災の震度7に次ぐ。いずれも震源は大震災の後に活発化した領域だ。「3・11」とは日付も近かったが、地震はいつ起きるのか分からない

▼大きな津波被害はなかったものの、死傷者は多数に上った。さらに東北新幹線の脱線や東北自動車道の路面の亀裂など交通網の被害も。停電や断水など市民生活への影響は首都圏まで広範囲に及んだ

▼国は昨年末、日本海溝・千島海溝沿いのM9級巨大地震の被害想定について公表している。冬の深夜に発生という避難が困難な条件の下、北海道や東北などの太平洋岸で最大20万人近い死者を想定した。過酷な想定には警鐘を鳴らす狙いもある

▼16日の積雪は横手で94センチ。東日本大震災の際は県南で雪が積もった建物の倒壊があった。気象庁はなおも地震への警戒を呼び掛ける。雪解け時期の豪雪地帯は屋根からの落雪、山間部では雪崩に注意が必要だ。備えることが被害軽減につながる。

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