フリージャーナリストの藤井和子さん(82)=東京都文京区=が、20年以上にわたって全国各地の語り部から収集した民話をまとめた「妖怪民話…聞き歩き」(柏艪舎)を刊行した。秋田県からは鹿角、仙北の両市と美郷町の3話を収録。藤井さんは「秋田では本当に多くの民話を現地で聞かせてもらった。全国的に語り部が高齢化し、失われつつある話を残していきたい」と話す。
藤井さんは香川県の小豆島出身。幼少期は祖母の語る昔話を夢中になって聞いて育ったという。大手出版社を退職後、各地の語り部を訪ねて民話や伝説などを記録してきた。
15年ほど前まで本県に何度も足を運び、語り部から話を聞き取った。最初は方言が分からず苦労し「現地の方々が協力してくれて、話を記録できた。標準語で話そうとしてくれた人もいたが、やはり語り部は方言で語る時こそ生き生きとしていた」と懐かしむ。
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