北斗星(1月30日付)

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 「またか」と思われた方もおられよう。新型コロナウイルス感染急拡大で、簡易に感染の有無を調べられる抗原検査キットの不足が懸念されている。2020年春の流行第1波ではマスクの品薄が問題化した。対策に必要な物資が不足する事態が繰り返される

▼検査キットの供給は医療や介護現場などでも綱渡りという。佐竹敬久知事は全国知事会のオンライン会議で不足に懸念を示し「国が安定供給に力を注ぐべきだ」と訴えた

▼世界保健機関(WHO)が新型コロナ感染拡大で緊急事態を宣言したのは20年1月30日のことだ。中国で感染者が1万人に迫り、国内では人から人への感染が確認されていた

▼WHOの緊急事態宣言を伝えた日の本紙に「政府対応、後手否めず」の見出しもあった。記事には当時の安倍晋三首相が「先手、先手の対応を」と閣僚に指示したとあるが、その政府対応は「後手」と批判を受けたようだ

▼それから2年、コロナ禍は収束を見通すどころか拡大中だ。県内では昨日まで5日連続して新規感染者が200人を超えた。感染者の累計が2千人を超えたのは今月13日。それが4千人目前だ。全国では新規感染者が連日で8万人を超えた

▼「感染が減少に転じる時期は予断を許さない」との専門家の厳しい見方もある。現在主流のオミクロン株よりさらに感染力が強い「派生株」が国内で確認されているのも気掛かり。寒さが緩んで雪が解ける春とともに、感染が下火になる日が待ち遠しい。

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