【大曲梵天記】誘われるまま、「参加します!」

会員向け記事

【大曲支局長・石塚健悟】

12月2日


シュシュシュシュ…。
大仙市大曲、夜の作業場に響く摩擦音。
長さ20センチほどの木材にやすりをかけて滑らかにし、次々と足元に積んでいく。何本も繰り返し、気付いたら手が痛くなっていた。

「こっち終わったやつ? じゃ、持っていくよ」
男性が寄ってきて、木材の束を運んでいく。作業場には20人近くの男たちがいて、木材にやすりをかけたりニスを塗ったりしている。

梵天作業に使う木材が作業場に並ぶ


大仙市大曲地域の伝統行事で、厄年の男たちによる厄払い事業でもある「梵天(ぼんでん)奉納」。作業場で行われているのは、行事で使う梵天などを作る作業だ。
彼らは1981年度生まれの大曲中学校の卒業生たち。年代会と呼ばれる組織「大曲昭和五十六年会」のメンバーだ。来年2月26日に自ら作った梵天を地域の諏訪神社に奉納する。

あ、梵天の年ですねぇ


秋田市出身の私は「有志組」と呼ばれる立場で会に加えてもらうことになり、この日が初めての参加だった。知っている人はいない。地元大曲中の同級生たちが集う輪の中、転校生のような心持ちで作業している。

ことの始まりは、当地に赴任して初めて会う方々との名刺交換だった。しばしば年齢を聞かれた。

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