89年前の新聞記事きっかけに…盲目の国学者・塙保己一座像を修復

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 秋田県立視覚支援学校(秋田市)で昭和の時代から保管されてきた江戸期の盲目の国学者塙保己一(はなわほきいち)の座像が、県立博物館によって修復された。

 保己一は、現在の埼玉県に生まれ7歳の時に失明。15歳で江戸に出て学問の道に進み、優れた記憶力を生かし文献集「群書類従」を編さんした。

 高さ約20センチの座像は、横手市の中山人形を世に広めた樋渡義一(県文化功労者、1987年没)の作。教科書などを取り扱っていた同市の「大澤鮮進堂」が32年、視覚支援学校の前身である県立盲唖(もうあ)学校に寄贈した後、長い年月の中でひびが入ったり割れたりするなど劣化が進んでいた。

 今回の修復は、県立博物館に昨年、中山人形に関する資料が寄贈されたのがきっかけ。博物館職員が中山人形について調べる中で、保己一の人形が盲唖学校に贈られたことを伝える32年の新聞記事を見つけた。支援学校に問い合わせると、傷みが激しい状態となっていることが分かり、修復することになった。

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