県内6候補、訴えのキーワードは? 衆院選第一声をAIツールで分析

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 19日に公示された衆院選の秋田県内3選挙区に、前職と新人計6人が立候補した。各候補の訴えにはどんな特徴があるのか。文章データを分析する「テキストマイニング」という手法で、6人の第一声を読み解いた。

 人工知能(AI)が言葉の出現頻度や特異性を分析する、ユーザーローカル社の「AIテキストマイニング」というツールを活用。特徴的な言葉を大きく表示する「ワードクラウド」で、キーワードを可視化した。対象は名詞のみとし、動詞や形容詞は除外した。

 6人の第一声で最も多く語られた単語は「秋田(秋田県含む)」で、計50回登場した。「皆さん」(44回)や「お願い」(20回)といった聴衆に呼び掛ける言葉も上位に入った。

 政治テーマや政策課題では「コロナ(新型コロナウイルス、コロナ禍含む)」が20回で最多。他は「生活・暮らし」(19回)、「子ども」(17回)、「経済」(16回)といったワードが目立った。自民候補の方が野党候補に比べ、自分の名前を口にすることが多く、AIによる分析では特徴的と判定された。

【秋田1区・冨樫博之氏】

 冨樫氏の第一声で特徴的だった言葉は「復興副大臣・副大臣」。被災3県や福島第一原発事故にも触れ、今月発足した岸田内閣で復興副大臣に就任したことをアピールした。経歴では定時制高校に通ったことや、故野呂田芳成氏の秘書を務めたことに触れた。


【秋田1区・寺田学氏】

 寺田氏は「若い人たち」や「若い世代」がキーワードとして浮かび上がった。演説の中で「若い」というフレーズは17回登場。政治テーマでは秋田の重要課題の人口減少や、家事や家族の世話を日常的に行う子どもを指す「ヤングケアラー」などが目立った。


【秋田2区・金田勝年氏】

 金田氏は、自身の名前以外では「郷土」や「市町村長」という言葉が目立った。「郷土を守り抜く」という言い回しにこだわりを見せ、第一声の中で4回口にした。秋田2区内の15人の市町村長との関係性や、国会議員初当選から25年間の実績も訴えた。


【秋田2区・緑川貴士氏】

 緑川貴士氏は「コロナ禍」というフレーズが特徴的。地域から上がっている不安の声や、大都市の人口集中リスクに言及した。「農山漁村」や「半農半林」といった言葉で、1次産業を生かした働き方を重視。アベノミクスで実体経済は良くなっていないと指摘した。


【秋田3区・杉山彰氏】

 杉山彰氏は「日本共産党」と6回口にし、県内小選挙区で唯一の党公認候補であることをアピールした。農民、米価、ミニマムアクセス米など農業関係の単語を多く使った。「Go To キャンペーン」や「医療崩壊」などの言葉を用いて自公政権への批判も展開した。


【秋田3区・御法川信英氏】

 御法川氏は「洋上風力」が最も特徴的な言葉と判定された。第一声で洋上風力を取り上げたのは6候補の中で御法川氏だけだった。地熱発電にも触れ、秋田の再生可能エネルギーのポテンシャルの高さを強調した。自公政権の強みは「実行力」だと繰り返した。

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