教育2021:PTAの在り方(上) 膨らむ違和感、困難な変革

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 役員決めの困難さ、入会の方式―。学校生活で毎年のように浮かび上がる、PTAを巡る問題。コロナ禍で大人数での会合が難しくなる中、その活動にも変化の波が訪れている。PTAとは何か。3回にわたって、その在り方を考えてみたい。

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 長男が県央部の小学校に通う30代男性は、今年初めてPTAの役職に就いた。新型コロナウイルスの影響で仕事が在宅に切り替わり、時間に余裕が生まれたからだ。

 新学期が始まってすぐ、クラスの委員を決める投票用紙が配られた。その用紙には、クラス全員の子どもの名前と両親の名前、ひとり親であれば父か母の名前、そして町内名が記載されていた。

 「個人情報ですよね、これ。この子は、この家庭はこうなんだというラベリングができてしまうって、すごく問題があると思う」

大津市が2018年に学校長宛てに発出した「PTA運営の手引き」。主なPTA問題と、それぞれの課題に対する想定される対応策が示されている=大津市教委提供


 学校やPTAに、なぜ用紙に家庭の事情を記載したのか尋ねると、クラス委員を決める時には各家庭の事情が分かった方が「配慮」できるとの回答があった。だが、法的に疑問を感じるような方法を取ってまで、やることなのか。

 「いつの間にか勝手にPTA会員にされていることにも思うところがある。その上、家庭の事情が把握できてしまう物が他の保護者に配られるのは納得できない」

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