北斗星(7月6日付)

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 雨にぬれて道端のアジサイの青が一段と映える。一昨日の雨は秋田地方気象台の記録では秋田市で約10日ぶりの雨らしい雨。男鹿市の雲昌寺(うんしょうじ)など県内各地の名所でアジサイが鮮やかさを増したことだろう

▼わが家のアジサイは目立たない薄いピンク。その違いは何か。土壌が酸性だと青、アルカリ性なら赤になると聞いたことがある。実際には品種や他の要素も複雑に絡み、土壌だけで決まるものではないらしい

▼アジサイの葉も雨によく似合う。ただこの葉には有害物質が含まれ、食べると中毒を引き起こす。10年ほど前、県内でも発生事例があった。飾りとして食品と盛り付けると誤って食べられてしまうことがあるので注意が必要だ。美しく咲くアジサイにはそんな一面もある

▼「干天の慈雨」と言えば日照り後の恵みの雨。しかし同じ雨でも降り方によっては恐ろしい災害を引き起こす。静岡県熱海市の大規模土石流では、大量の土砂やがれきが作業を阻む中、懸命の捜索活動が続いている

▼土石流が発生した3日、秋田市では青空ものぞいていた。テレビで見た映像は同じ国での出来事とは思えなかった。4日は80人以上が犠牲になった2020年7月豪雨から1年、5日は死者40人以上の九州北部豪雨から4年、きょう6日は犠牲者約300人の西日本豪雨から3年になる

▼アジサイの見頃は豪雨災害が発生しやすい季節だ。それが何色であれ、気象情報に細心の注意をすべきサインでもあると胸に刻みたい。

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