北斗星(7月2日付)

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 このような痛ましい事故を何とかなくせないものか。下校中の児童5人が大型トラックにはねられ死傷した千葉県八街(やちまた)市の事故現場を菅義偉首相が昨日視察した。事故を起こした運転手の飲酒が明らかとなっている。モラルを欠いた到底許し難い事故である

▼昨年の全国の交通事故死者数は統計がある1948年以降で初めて3千人を割った。新型コロナウイルス流行による外出自粛の影響もあるが、自動車の各種安全機能の進歩と普及の効果も大きいとみられる

▼今年11月以降の新型車には衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)搭載が義務化される。このブレーキはカメラやレーダーで車や歩行者の状況を把握して作動。国産の新車では2018年販売分のうち80%超が搭載済みという

▼国は車の前方を横断する自転車にも適応できる自動ブレーキの搭載を24年7月以降の新型車に義務付ける。安全機能向上で抑止できる事故がある一方、防げない事故もあるのがもどかしい

▼06年に福岡市で幼児3人が犠牲になる飲酒運転による重大事故が発生した後、運転者の呼気からアルコールを検知するとエンジンが始動しない装置を開発したメーカーもあった。にもかかわらず普及が進んでいると聞かないのは残念だ

▼菅首相は通学路の総点検や事業者の安全管理を徹底する考えを表明している。しかしそれが抜本策になるとは思えない。この際、アルコール検知による事故防止装置の導入義務化を検討してはどうだろうか。

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