遠い風近い風[小玉節郎]将棋報道
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藤井聡太という猛烈に強くて若い将棋の棋士が登場して、少し前から延々と将棋の話題が続いている。かつてすべてのタイトルを独占した羽生善治さんが、今はタイトルを持たないので羽生九段と呼ばれるようになっている。
私は日本将棋連盟からアマチュアの段をきちんと認定されています。若い頃にしっかり勉強して、当時はそれなりに将棋が指せた。今はあまりにも「ヘボ」なので、何段なのかは内緒。
さて、藤井二冠を中心にした将棋報道が今も多いけれど、主にテレビで報道する人たちが「将棋がどういうものか、将棋の現状はどうなのか、タイトルや段はどう獲得するのか、将棋の子弟関係はどういうものか」などを知らずに、ただ藤井青年が強いということを言い募る。理解していないからどう強いのか、いかに稀有(けう)な存在なのかを伝達できないでいる。「これでは将棋の魅力がほとんど伝わらない」と思っている私。
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