カンボジアの真実(3)ある新聞社の危機 姿消す批判的メディア
有料会員向け記事
お気に入りに登録
2015年8月。カンボジア政府と開発業者との癒着により土地を強制的に奪われた人々の抗議デモをプノンペンで撮影していた時のこと。私はカメラを構えていた腕を治安当局者につかまれ、こう脅された。
「撮影データをすぐに消せ。さもないと逮捕する」
データ消去を拒み、連行されそうになった私を、デモに参加していた人々が人垣をつくって守ってくれた。
「今、捕まってはいけない。サトシが捕まったら、誰が私たちの願いを伝えてくれるんだ」
翌日、カンボジア・デイリー紙に、デモを取り締まる治安当局者の写真が掲載された。
この記事は「有料会員向け記事」です
(全文 1491 文字 / 残り 1241 文字)
有料会員(新聞併読、電子版単独、ウェブコースM・L)への登録が必要です。ウェブコースS(無料)では全文表示できません。