阿部雅龍の南極冒険記(4)食料は「ガソリン」だ

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サラミにかじりつく筆者。極寒で食べると体温が上昇するのが分かる(2018年11月25日撮影)
サラミにかじりつく筆者。極寒で食べると体温が上昇するのが分かる(2018年11月25日撮影)

 南極点への冒険で僕が何を食べていたのか、読者の皆さんは興味がおありだろうか。冒険中はあらゆる欲求が「食」にのみフォーカスされ、常に空腹感に悩まされる。食事に対する考え方を変える必要もある。食料はガソリンであると。毎回同じものを食べ続けるからだ。身体を動かすのに必要な燃料と割り切らないとつらくなる。

 今回は55日間歩いた。約2カ月間、毎食メニューが変わらないのは苦痛だ。しかし食事ごとに食べるものを変えようとすると総重量が増えることが多い。僕のような単独行に重量増はできるだけ避けたい。さらに食品ごとにカロリーが違えば計算が大変になる。極地冒険では、どれだけカロリーを摂取したかを常に把握しておかなくてはならない。同じものを食べ続けるのが一番いい。

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