白井設計の雄勝庁舎、一部保存へ 湯沢市、柱などを譲渡

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 戦後日本を代表する建築家白井晟一(せいいち)が設計し、昨年9月に閉庁した秋田県湯沢市の市役所雄勝庁舎(旧雄勝町役場)の解体が本格化している中、特徴的なデザインが施された会議室の柱やバルコニーの手すりの一部が保存されることになった。湯沢雄勝建築士会が市から譲り受け、展示物として活用する。

 雄勝庁舎は1956年建設、翌57年に開庁した建物で当時としては珍しい鉄筋コンクリート造りだった。2階部分がせり出した外観のほか、内部にらせん階段やギリシャ様式の意匠を凝らした柱があり、大胆な設計から建築関係者の注目を集めた。

 市は庁舎の老朽化などから解体を決め、昨年9月に市議会で解体予算を可決。新庁舎に移転後、昨年末から工事を進めている。市は着工に先立ち、保存を求めた民間団体に「可能なものは部材として提供したい」と伝達。団体の母体だった湯沢雄勝建築士会が活用方法を検討していた。

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